観劇プログラム第5回『ヒトラーを画家にする話』を開催します
はじめに
GAKUでは、昨年度より演劇のクラスを開講しています。今年度の「新しい演劇のつくり方2022」では『三月の5日間』(チェルフィッチュ)を原作とし、生徒の皆さんが新たな物語の戯曲を書き、演出し、演じ、発表していく授業が進められ、先日成果発表の機会として公演が行われました。
このような取り組みと同時に、10代と演劇との出会いをもっと広げていきたいと考えています。そこで、同クラスの総合ファシリテーターでもあり演劇ジャーナリストの徳永京子さんによる観劇プログラムを開催します。参加者の皆さんと一緒に演劇作品を観劇したのち、ディスカッションを通じてそれぞれの心象を交わすことで、個々の演劇体験を深めていきたいと考えていきます。
今回は徳永さんが企画コーディネーターを務める東京芸術劇場「eyes plus」に選出されたタカハ劇団『ヒトラーを画家にする話』を取り上げます。演劇作品を初めて観る方から熱心なファンの方まで、どなたでもご参加ください。
観劇プログラム開催に寄せて
演劇をつくっているほとんどの人は、観た人の感想をとても大切にします。時には、公演中の作品のせりふや演出を変更するぐらいに(それを出来るのが映画との違いです)。ところが世の中にはなんとなく、正解はつくり手が持っているというイメージがあります。演劇に限らず芸術に正解はありません。正しい扉を探すのではなく、何枚も扉を開けて奥に進んでいく。その鍵は言葉です。同じ作品を観た人、作品をつくった人と同じ場所で、自分の感じたことを言葉にする、違う意見を聴く。その時、観ることもクリエーションになります。その練習を、一緒にしてみませんか。
徳永京子(演劇ジャーナリスト)
開催概要
日程:2023年10月1日(日)10:15〜15:00
*観劇時間が含まれます(11:00開演)
会場:東京芸術劇場(東京都豊島区西池袋1-8-1)
対象:10代の方どなたでも
定員:10名
*先着順
参加費:18歳以下 2000円/19歳 3500円
*東京芸術劇場による以下の年齢別のチケット料金設定が適用されています
一般 4,800円/U-25 2,500円/高校生以下 1,000円
持ち物:年齢を証明できるもの(生徒証や保険証等)
[協力]タカハ劇団、東京芸術劇場
応募〆切日:9月28日(木)23:59
プログラム
この「観劇プログラム」では、演劇ジャーナリストの徳永さんがセレクトした公演を実際にみんなで観劇し、その作品の出演者や演出家の方々も交えながら、自由に感想を交わしていきます。感想といっても、上手くスムーズに言葉にする必要はありません。つまずきながらでも、それぞれが素直に自分自身のなかにある言葉をゆっくりじっくり探っていきながら、同じ場所同じ時間で同じ作品を観劇した体験における、個々の違いや共通項を見出していきながら、演劇を鑑賞する愉しさをじっくり味わいたいと思います。
観劇予定の公演
タカハ劇団『ヒトラーを画家にする話』
脚本・演出:高羽 彩
出演:名村辰、芳村宗治郎、渡邉蒼、犬飼直紀、川野快晴、山﨑光、重松文、異儀田夏葉、砂田桃子、結城洋平、柿丸美智恵、金子清文、有馬自由
どこから間違えた?
進路に悩む美大生、僚太、朝利、板垣。
三人はひょんなことから、1908年のウィーンにタイムスリップしてしまう。
そこで彼らが出会ったのは、ウィーン美術アカデミーの受験を控えた青年、アドルフ・ヒトラー。
彼らは未来を変えるため、ヒトラーの受験をサポートすることに。
けれどヒトラーにはまったく絵の才能がなくて――
果たして三人は、ヒトラーを独裁者でなく画家にすることができるのか?!
人類の未来をかけた絵画レッスンが始まる。
(公式サイトより抜粋)
公演詳細はこちら
ファシリテーター
©宮川舞子
徳永京子
演劇ジャーナリスト。東京芸術劇場企画運営委員。せんがわ劇場演劇事業外部アドバイザー。読売演劇大賞選考委員。ローソンチケットのサイト『演劇最強論-ing』企画・監修・執筆。朝日新聞首都圏版に劇評執筆。著書に『我らに光を──さいたまゴールド・シアター 蜷川幸雄と高齢者俳優41人の挑戦』、『演劇最強論』(藤原ちからと共著)、『「演劇の街」をつくった男──本多一夫と下北沢』。
トークゲスト
トークゲストには、タカハ劇団主宰で脚本家、演出家、俳優の高羽彩さん、プロデューサーの半田桃子さんををお招きします。
高羽彩
1983年生まれ、静岡県出身。脚本家・演出家・俳優。早稲田大学に入学し、2005年にプロデュースユニット「タカハ劇団」を旗揚げ。以降、全ての主宰公演で脚本・演出をつとめる。舞台脚本以外にもアニメ・ドラマ・小説など、執筆の場は多岐にわたる。タカハ劇団第12回公演『嘘より、甘い』(16年)では、主演の佐藤誓が紀伊國屋演劇賞を受賞。
近年の作品に【舞台】『魔法使いの嫁』、『魔法使いの嫁 老いた竜と猫の国』脚本・演出(19年、20年)、『息子の証明』脚色・演出(22年)【ドラマ】NHK よるドラ『ここは今から倫理です。』(主演・山田裕貴)(21年)脚本【アニメ】『魔法使いの嫁』シリーズ(16年~)【ゲーム】RPG『takt op. 運命は真紅き旋律の街を』シリーズ構成・脚本など。
http://takaha-gekidan.net/
半田桃子
1987年生まれ、香川県出身。慶應義塾大学中に松居大悟、目次立樹とともに劇団「ゴジゲン」を旗揚げ。大学卒業後は、システム会社、芸能プロダクションの舞台制作部で勤務。2020年に株式会社momocanを設立。クリエーター・俳優のマネージメントと舞台制作の二本柱で、風通しのよい環境での創作、さらに多岐に渡るジャンルの作品を幅広く世に送り出せる制作会社を目指す。舞台制作では小劇場運営のサポートから商業演劇の制作進行まで多方面で業務を担う。また「鑑賞サポートサービス」や「ハラスメント予防研修」についても積極的に学び、取り入れ、実践している。
https://momocan.co.jp/
授業へのお申し込みに関して
GAKUの授業へのご参加を検討を下さいまして、誠にありがとうございます。お申し込みにあたりましては、参加される生徒様の保護者の方による、参加へのご同意及び下記注意事項へのご承諾が必要となります。 下記ご注意事項をご承諾いただいた上で、お申し込みフォームへお進みください。
お申し込み方法(先着順/9月28日 12:00〆切)
1)お申し込み
peatixページよりチケットをお申し込みください。お申し込み手続きが完了次第、ご受講確定となります。
2)詳細のご案内
GAKUよりメールにて、当日の集合場所や持ち物、注意事項等、授業の詳細をご案内をさせていただきます。
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info@gaku.school(担当:杉田)