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「自分だけの『見方』をつくる」成果展を開催します

写真家の濱田祐史さんをメイン講師に迎え、6月から開講している写真のクラス「自分だけの『見方』をつくる」。その成果展を、10月20日(日)より開催する写真展『between A and B』内にて開催します。

クラス開講から約4ヶ月。12名の生徒は一人一台のカメラで日常的に撮影を行い、それらの写真から自分だけの「見方」を探っていきました。クラスでは、その成果として、大型パネルの写真作品、そしてzineを制作。本展ではそれらが一同に会するほか、メイン講師の濱田さんをはじめとしたアーティストによる特別展示なども予定しています。

「他の誰かのように生きることが生きやすさとつながっている世の中で、自分だけの「ものの見方」をつくるということは、どのような意味を持つのでしょうか?」

授業の成果を披露する機会を一般公開のイベントとして開いていくことで、クラス開講に当たって掲げたこの問いをより多くの人と共有し共に考えていく機会にもしたいと思います。10代の方に限らずどなたでも、ぜひご来場ください。



生徒作品の一部

 

写真展『between A and B』

 
開催概要
1. 「自分だけの『見方』をつくる」生徒による成果展
期間:2024年10月20日~27日(日)11:00-18:00 *開催時間は会場営業時間に準じます
会場:三井本館(東京都中央区日本橋室町2-1-1)

2. 4名のアーティストによる特別展
展示作家 : オノデラユキ、 迫鉄平、Nerhol、 濱田祐史
期間:2024年10月20日~27日(日)11:00-18:00
会場:日本橋三井タワー1階・アトリウム(東京都中央区日本橋室町2-1-1)
*展示作家によるトークイベントやワークショップを開催予定です。詳細は以下をご確認ください

3. flotsam zines tour 2024
日時:2024年10月26日(土)、27日(日) 11:00~18:00
会場:三井本館(東京都中央区日本橋室町2-1-1)

4. 選書コーナー/作品集販売コーナー
期間:2024年10月18日(金)~31日(木)*開催時間は会場営業時間に準じます
会場:誠品生活日本橋(東京都中央区日本橋室町3-2-1COREDO室町テラス 2F)

[共催]GAKU、三井不動産株式会社
[協力]flotsam books、誠品生活日本

 
「自分だけの『見方』をつくる」とは

2024年6月に開講したこのクラスでは、写真家の濱田祐史さん、そして、川内倫子さん、迫鉄平さん、吉楽洋平さんら、濱田さんが信頼を寄せているゲスト講師の方々と共に、全10回の授業を通し、写真を実践しながら学んでいきました。具体的には、実際に撮影やプリントやzineの制作に取り組んでいます。10代のみなさんと一緒に「写真」という存在を改めて捉え直したいという気持ちから始まったこのクラス。実際にそのプロセスを行ったり来たりしながら、自分だけの「見方」を創り出すことを目指していきました。

クラスの詳細はこちら
これまでの授業の様子はこちら

 
特別展参加アーティスト(五十音順)

オノデラユキ
東京生まれ。1993年よりパリにアトリエを構え世界各地で活動を続ける。カメラの中にビー玉を入れて写真を撮影したり、事件や伝説からストーリーを組上げ、それに従って地球の裏側にまで撮影に行ったり、あらゆる手法で「写真とは何か」「写真で何ができるのか」という実験的な作品を数多く制作し、写真という枠組みに収まらないユニークなシリーズを発表。さらに自分自身で2m大の銀塩写真をプリントし、油絵の具を使ってモノクロ写真に着彩するなど、数々の独特な手仕事の技法でも知られる。その作品はポンピドゥ・センターを始め、サンフランシスコ近代美術館、ポール・ゲッティ美術館、上海美術館、東京都写真美術館など世界各地の美術館にコレクションされている。主な個展に国立国際美術館(2005)、国立上海美術館(2006)、東京都写真美術館(2010)、ソウル写真美術館(2010)、フランス国立ニエプス美術館(2011)、ヨーロッパ写真美術館、パリ(2015)、ムジャン写真センター、フランス(2022) などがある。


迫鉄平
1988年大阪府生まれ。京都精華大学大学院芸術研究科前期博士課程修了。これまでの主な展覧会に『Think Twice』(ニュースペース パ、東京、2024年)、『New Photographic Objects 写真と映像の物質性』(埼玉近代美術館、埼玉、2020年)、『キヤノン写真新世紀 東京展2016』内個展『剣とサンダル』(東京都写真美術館、東京、2016年)など。受賞歴に「第38回公募 キヤノン写真新世紀」グランプリ(2015年)。上田良、加納俊輔とのアーティスト・ユニット、THE COPY TRAVELERSでも活動中。


Nerhol
田中義久と飯田竜太により2007年に結成されたアーティストデュオ。紙と平面的構成によるグラフィックデザインを行う田中と、紙や文字を素材とする彫刻家の飯田からなる。2012年に発表された人物を数分間撮影し、出力された200枚のカットを重ね、彫刻を施したポートレートシリーズで大きな注目を集める。写真と彫刻を往還する独自の表現を通じ、現代的な視点から人間社会と自然環境、時間と空間に深く関わる多層的な探究を続けている。
Photo by Sakiko Nomura


濱田祐史
1979年大阪府生まれ。奈良県育ち。2003年、日本学芸術学部写真学科卒業。東京を拠点に国内外で活動。長時間露光中にパフォーマンスを行い撮影したり、アルミ箔を山に見立てたり、一枚の写真を物理的に三枚に分解し再構成したり、東京湾の海水を使って感光液を作り太陽で焼きつけたり、撮影した日に食べたものでフィルム現像するなど、様々な手法を用いて写真の原理に基づき概念を構築し、自身の記憶、偶然などを介して写真の多様な表現機能に根ざしたパフォーマティブな作品を制作している。
Photo by Kazuyoshi Usui

 
トークイベント/ワークショップ
展示会期中には、アーティストによるトークイベントやワークショップを開催。来場者自身が自分だけの「見方」を探る機会としていきます。

・トークイベント「視覚の迷宮へ」by オノデラユキ, 濱田祐史
本展の特別企画として、オノデラユキさんと濱田祐史さんによるトークイベントを開催します。両氏は本展の出展作家であり、濱田さんはキュレーターも務めています。「視覚の迷宮へ」をテーマにトークセッションを行います。
日時:10月27日(日) 13:00〜14:15
会場:三井本館内特設会場(東京都中央区日本橋室町2-1-1)
定員:先着20名
参加費:無料
登壇:オノデラユキ(写真家)、濱田祐史(写真家/「自分だけの『見方』をつくる」メイン講師)
モデレーション:若山満大(東京ステーションギャラリー学芸員)
お申し込みはこちら

・ワークショップ「コピー機とコラージュでポスターをつくる」by 迫鉄平
本展展示作家の迫鉄平さんによるワークショッププログラムです。作家がzineを制作する手法として用いるコピー機で様々なものを紙に出力したり、切ったり貼ったりしながら、自分だけのポスターを制作します。制作したポスターは、当日お持ち帰りいただけます。
日時:10月27日(日) 15:00〜18:00
会場:三井本館内特設会場(東京都中央区日本橋室町2-1-1)
定員:先着20名
料金:1,500円
*当日現金にてお支払いください。
お申し込みはこちら

・ツアー&レビュープログラム by 濱田祐史
本展キュレーター兼展示作家の濱田祐史さんによるツアープログラムです。三井本館をはじめとした複数会場を巡り、4名の写真作家、12名の10代、それぞれの思想をたどりながら作品解説を行います。またツアー後には、希望される方を対象に、濱田さんがご自身の写真作品に対して、個別にレビューを行います。
日時:10月26日(土)11:30〜12:30
会場:三井本館(東京都中央区日本橋室町2-1-1)/日本橋三井タワー1階・アトリウム(東京都中央区日本橋室町2-1-1)
定員:10名(先着)
料金:無料
*レビューは先着5名。12:30より一人最大15分程度を予定。
お申し込みはこちら

flotsam zines tour 2024
10月26日(土)、27日(日)には、東京・代田橋に店舗を構え、アートブックの販売を行うflotsam books主催の「flotsam zines tour 2024」を本展会場にて開催します。150組以上の写真作家やアーティストのzineを一挙に展示/販売する他、GAKUディレクターも務める山縣良和さんが主宰するファッションスクール「ここのがっこう」生徒によるポートフォリオの展示も行います。
日時:10月26日(土)27日(日) 11:00〜18:00
会場:三井本館(東京都中央区日本橋室町2-1-1)
入場料:無料
flotsam zines tourの詳細はこちら

選書コーナー/作品集販売コーナー
日本橋三井タワーに隣接する誠品生活日本橋では、アーティストによる選書コーナーと作品集販売コーナーを設置します。様々な視点から作家の表現とその原点に触れていただけます。


*本展は「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2024」アソシエートプログラムです。

 

イベントに関するお問い合わせ

GAKU事務局 杉田聖司
info@gaku.school