- 写真
自分だけの「見方」をつくる
by GAKU
2024年6月22日(土)〜2024年10月26日(土) / 10代(中学生以上)
はじめに
このクラスでは、写真家の濱田祐史さん、そして濱田さんが信頼を寄せているゲスト講師の方々と共に、写真を実践しながら学んでいきます。具体的には、実際に撮影やプリントや小冊子の制作に取り組み、最終的には作品展示の機会を予定しています。
「学び」と言っても、堅苦しいものにはしたくありません。誰かの答えを押し付けるようなこともしたくありません。むしろ10代のみなさんと一緒に「写真」という存在を改めて捉え直したいという気持ちから始まったクラスでもあります。写真の制作では、「みる」「あそぶ」「つくる」というプロセスが鍵になっていると濱田さんは考えています。このクラスでは、実際にそのプロセスを行ったり来たりしながら、自分だけの「見方」を創り出すことを目指します。
これから写真に取り組んでいきたいという方はもちろんのこと、写真の経験は問わずこのクラスにピンと来た10代の皆さん、ぜひご参加ください。
開催概要
日時:2024年6月22日(土)~2024年10月26日(土)/全10回/原則16:30-19:00
*第2回、 第4回、第6回は、13:00-16:00の開講となります。
*終了時間が延長する場合があります。
対象:10代(中学生以上)
定員:10名程度
会場:宮永ビル(東京都中央区日本橋室町1-10-1)
*詳細はお申し込み後に別途ご案内します。
料金:無料
*作品制作にかかる材料費等は個々にご準備を頂きます。
申込締切:6月10日(月)12:00
*応募フォームにて「今あなたが興味を持っていること/このクラスに期待すること」をお寄せください。それらをもとにGAKU事務局にて選考を行い、6月12日(水)までに結果をメールにてご連絡します。詳細は下記「お申し込み」をご確認ください。
[主宰]GAKU
[特別協賛]三井不動産株式会社
写真を通して「ものの見方」をつくる
画像が溢れる社会において、私たちはいったい写真に何を見い出すことができるのでしょうか?写真は「写っている」ものから認知や感覚、印象を引き起こすことができるメディアだとされています。しかし、それと同時に「写っていない」部分からも同じような現象が引き起こされていると感じます。
例えばテーブルの上のコップに顔を近づけて見ると背景はぼやけて見えます。またそれを両目で見た時、片目で見た時にも見え方は異なります。目の前に存在する対象は、見る側の行為や状態の「組み合わせ」によって見え方が変化しているのではないでしょうか?
私たちの生活は、「写っている」ものや「見えている」ことに焦点を当てることで成り立っています。ただ、そこにだけにとどまらず「写っていない」ものや「見えない」ことを想像の余白と捉え、真剣に向き合うと言語化不能な魅力や解釈の自由さと出会えることはあります。答えではなく「問い」そのものを見出すこと。その喜びは、写真特有のものかもしれません。
他の誰かのように生きることが生きやすさとつながっている世の中で、自分だけの「ものの見方」をつくるということは、どのような意味を持つのでしょうか?
濱田祐史(写真家/「自分だけの『見方』をつくる」メイン講師)
メイン講師
濱田祐史(はまだ・ゆうじ)
1979年大阪府生まれ。2003年、日本大学芸術学部写真学科卒業。東京を拠点に国内外で活動。『Primal Mountain』 『photograph』をはじめとし、継続して作品を発表する。2015年から取り組んでいる色をテーマにした作品では、ユニークな手法を用いて、写真という平面のメディアにおける色や形、画像の考察を行ってきました。デビュー以来、視覚によって左右される認識のポテンシャルに興味を持ち、工業製品としての写真の多様な表現機能に根ざしたパフォーマティブな制作を続ける。
ゲスト講師(登壇順/予定)
吉楽洋平(きちらく・ようへい)
1979年、新潟県生まれ。2002年、日本大学芸術学部写真学科卒業。主な受賞歴に「PHOTOBOOKS OF 2016」(2016年)、「Japan Photo Award」(2013年)、「第35回キヤノン写真新世紀優秀賞」(2012年)、「The Chelsea International Fine Art Competition」(2011年)など。2015年、写真集『BIRDS』(amana)を刊行。
山縣良和(やまがた・よしかず)
1980年鳥取生まれ。2005年セントラル・セント・マーチンズ美術大学デザイン学科ウィメンズウェアコースを卒業。2007年4月自身のブランド「writtenafterwards(リトゥンアフターワーズ)」を設立。2015年日本人として初めて LVMH Prizeノミネート。 デザイナーとしての活動のかたわら、ファッション表現の実験と学びの場として「coconogacco」を主宰。2019年The Business of Fashion が主催するBOF 500に選出。
川内倫子(かわうち・りんこ)
1972年、滋賀県生まれ。2002年に『うたたね』『花火』で第27回木村伊兵衛写真賞受賞。2009年に第25回ICPインフィニティ・アワード芸術部門を受賞するなど、国際的にも高い評価を受け、国内外で数多くの展覧会を行う。主な著作に『Illuminance』(2011年)、『あめつち』(2013年)、『Halo』(2017年)など。近刊に写真集『やまなみ』『いまここ』(谷川俊太郎との共著)がある。2022年10月より東京オペラシティ アートギャラリーで個展「川内倫子:M/E 球体の上 無限の連なり」を開催(2023年1月に滋賀県立美術館に巡回)。
迫鉄平(さこ・てっぺい)
1988年大阪府生まれ。京都精華大学大学院芸術研究科修了。これまでの主な展覧会に『Think Twice』(ニュースペース パ、東京、2024)、『New Photographic Objects 写真と映像の物質性』(埼玉近代美術館、埼玉、2020)、個展『剣とサンダル』(東京都写真美術館、東京、2016)など。受賞歴に「第38回公募 キヤノン写真新世紀」グランプリ(2015)。上田良、加納俊輔とのアーティスト・ユニット、THE CIOPY TRAVELERSでも活動中。
プログラム(予定)
第1回 イントロダクション
写真には、「見方」があるように、ゲームには遊びを支える「遊び方」があります。ボードゲームで遊びながら、写真について考えます。
日程:6/22(土)16:30-19:00
会場:宮永ビル
講師:濱田祐史
ゲスト講師:吉楽洋平
第2回 撮影と編集
自分の心の動きに目を向けていきながら、日本橋の街を散策し、自由に撮影をしていきます。その後、それらの写真を選んだり、見せる順番を考えていくことで、「見え方」の変化も体感していきます。
日程:7/6(土)13:00-16:00
会場:宮永ビル + 野外
講師:濱田祐史
第3回 写真表現の振れ幅
多様な写真表現に触れることを通して、写真の定義や解釈を広げて深めていきます。またゲスト講師のプリント作品を目の前で鑑賞していきます。
日程:7/20(土)16:30-19:00
会場:宮永ビル
講師:濱田祐史
ゲスト講師:未定
第4回 写真を展示するということ
美術館やギャラリー等の会場に足を運び、写真作品を鑑賞します。展示という行為の中に、「見方」に関わる工夫がどのように反映されているかということにも注目していきます。
日程:8/3(土)13:00-16:00
会場:未定
講師:濱田祐史
第5回 感性を宿す装いを写すということ
ファッションと写真は、「共犯関係」のようにして、新しい世界観を社会に問いかけてきました。ファッション写真作品を鑑賞し、また実際に手を動かし作品をつくりながら、写真表現の可能性を探求します。
日程:8/10(土)16:30-19:00
会場:宮永ビル
講師:濱田祐史
ゲスト講師:山縣良和
第6回 日常においてカメラを向けるということ
人物や風景などをその日常の中で撮影する「スナップ写真」。そこでは、写真家と被写体との関係や、その場所の土地柄というものが如実に現れます。講師のスナップ写真の作品を鑑賞し、実際に撮影します。
日程:8/31(土)13:00-16:00
会場:GAKU + 野外
講師:濱田祐史
ゲスト講師:川内倫子
第7回 小冊子をつくる
ワークショップでこれまで撮影してきた写真を選び、編集を行い、造本を考え、実際に一人一冊の作品集を制作します。
日程:9/14(土)16:30-19:00
会場:宮永ビル
講師:濱田祐史
ゲスト講師:迫鉄平
第8回 写真作品をつくる
ワークショップでこれまで撮影してきた写真から、展示に向けた写真を選び、実際にプリントしていきます。
日程:9/28(土)16:30-19:00
会場:宮永ビル
講師:濱田祐史
第9回 作品講評
制作した写真集及び写真作品を通して、これまでの学びを振り返り、写真表現の未来について講師及び生徒で想いを深めていきます。この授業の後、作品が展示会場へと運ばれ設置されます。
日程:10/12(土)16:30-19:00
会場:宮永ビル
講師:濱田祐史
第10回 展示会
自分たちの作品が展示されている会場に足を運びます。手元にあるときと、そこから離れて展示されているとき。作品の「見え方」は大きく異なっていきます。それらを感じながら、写真作品がどう見えたか。それぞれの感じ方や考え方を少しずつ言葉にしていきます。
日程:10/26(土)16:30-19:00
会場:未定
講師:濱田祐史
お申し込み
1)エントリー
画面右側に表示される「このクラスに申し込む」より手続きをお願いいたします。(チケット購入システムPeatixにリンクします)
*6月10日(月)12:00〆切
*応募フォームにて「今あなたが興味を持っていること/このクラスに期待すること」をお寄せください。どちらかのテーマを選んで頂いても、どちらのテーマに触れていただいても構いません。また、言葉で表現することが難しい場合には、オンライン面談も承ります(15分程度を想定)。日程候補を応募フォームにご記載ください。なお、すでに写真作品を含む何らかのクリエーションの経験がある場合は、それらの作品のデータもお送りください。
2)エントリー確認
お申し込みが確認できましたら、GAKUよりメールにて確認通知をお送りいたします。
*お申し込み後3日以内にメールが届かない場合は、大変お手数ではございますが、下記の問い合わせ先までご連絡をいただけますようお願い致します(迷惑メールフォルダのご確認もお願い致します)。
3)受講通知
6月12日(水)までにご受講の是非をメールにてご連絡致します。
4)プログラムへの参加
授業当日、指定の会場にお集まりください。
授業外のサポートについて
GAKUでは授業の時間以外でも生徒の皆さんの学習や創作のサポートをしたいと考え、次のような運用をしています。
・自習室としてのGAKUの開放
毎週1回、GAKUを無料の自習室として10代に開放しています。課題の制作や生徒同士の交流のためにも自由にご利用いただけます。詳しいスケジュール等はこちらやGAKUのSNSにてご確認ください。
・オンライン配信や録画動画の提供
現地での対面授業を大切にしていますが、感染症拡大等によりやむを得ない欠席等へのフォローアップも必要であると考えています。具体的には、該当生徒の方を限定としたオンライン配信環境及び授業の録画動画の視聴環境を整備しています(授業によっては配信や録画が叶わないものもありますのでご了承ください)。
・オープンチャットの運用
主に課題に関する授業主宰者からの連絡や質疑応答等のために、GAKU事務局を管理人として生徒及び講師限定のLINEオープンチャットを運用しています。生徒ご本人の参加を想定していますが、保護者の方が代理として参加いただくことも可能です(LINEオープンチャットは個人のIDや連絡先を公開せずに参加できる「チャット」機能です。なお、LINEオープンチャット安全・安心ガイドラインに沿って運用します)。
クラスに関するお問い合わせ
GAKU事務局 杉田聖司
info@gaku.school
授業日程
2024.06.22 SAT 16:30~19:00 1. イントロダクション
2024.07.06 SAT 13:00~16:00 2. 撮影と編集
2024.07.20 SAT 16:30~19:00 3. 写真表現の振れ幅
2024.08.03 SAT 13:00~16:00 4. 写真を展示するということ
2024.08.10 SAT 16:30~19:00 5. 感性を宿す装いを写すということ
2024.08.31 SAT 13:00~16:00 6. 日常においてカメラを向けるということ
2024.09.14 SAT 16:30~19:00 7. 小冊子をつくる
2024.09.28 SAT 16:30~19:00 8. 写真作品をつくる
2024.10.12 SAT 16:30~19:00 9. 作品講評
2024.10.26 SAT 16:30~19:00 10. 展示会
授業へのお申し込みに関して
授業へのお申し込みに関して
GAKUの授業への参加をご検討下さいまして、誠にありがとうございます。お申し込みにあたりましては、参加される生徒様の保護者の方による、参加へのご同意及び下記注意事項へのご承諾が必要となります。下記ご注意事項をご承諾いただいた上で、お申込みフォームへお進みください。
個人情報の取り扱いについて
お申し込み時にいただいた個人情報は、GAKUのプライバシーポリシーに基づき適正に管理し、授業一連の活動に関するGAKU及び授業主宰者からのご連絡、今後行うイベントの情報のお知らせ、その他これらの業務上必要な範囲でのみ利用致します。
※GAKUの個人情報保護方針(プライバシーポリシー)は、こちらをごらんください。
https://gaku.school/privacy/
※個人情報の訂正、削除等をご希望される場合には、下記のコンタクトフォームよりご連絡ください。
https://gaku.school/contact/
当日の記録写真や作品等について
当日の記録写真及び動画、作品などは、GAKU及び授業主宰者や開催協力・後援団体の業務 (ホームページやパンフレット等への掲載を含む)に使用させていただく場合があります。 また、授業の配信や記録動画の販売が行われる場合があります。なお、当日は、新聞やテレビ、インターネットサイトなどの取材が入り、授業の様子が報道されることがあります。氏名と顔が判別される動画像の同時掲載の際には、改めてご承諾をいただくようご連絡を致しますが、ご懸念の点がありましたら、お申し込みの備考欄やコンタクフォームより、お気軽にご連絡ください。
※今回の授業を通して完成した制作物は、10代のクリエーションの発信機会の向上及び日本橋エリアの魅力訴求を趣旨に、三井不動産及び三井不動産のグループ会社が所管する、YoutubeやHP等のWEB媒体、SNS、メールマガジン、リリース、デジタルサイネージ等への掲載、展示スペースでの展開等の可能性があることをあらかじめご了承ください。
キャンセルについて
申し込みキャンセルの場合は、必ず事前にご連絡ください。なお、ご返金に関しては、peatix上で返金手数料が発生しますのでご了承ください。授業当日のキャンセルに関してはご返金は致しかねます。また、病気や怪我等やむおえない場合のキャンセルに関しては、その限りではありませんのでご相談ください。授業の動画データの共有等も行っていますのでお気軽にご相談ください。
ハラスメントポリシー
GAKUは、すべての生徒・職員、ファシリテーター等を含む講師として関わるクリエイターや専門家等が個人として尊重され、お互いに信頼しあって学び、指導あたることができる環境をつくり、これを維持していくことが何よりも重要だと考えます。そのためハラスメントポリシーを定めています。
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