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関係美食論

by GAKU

2025年9月20日(土)〜2026年1月25日(日) / 10代(中学生以上)〜20代前半

はじめに

東京で、関係から美食を生み出す

東京には、無数のチェーン店やコンビニが立ち並び、食事はいつでも手軽に手に入ります。世界中から輸入された冷凍食材が、効率よく調理され、誰が食べても同じ味がする料理が量産されています。そんな都市では「地産地消」などありえないと思われがちです。

地産地消のパイオニア的存在であるアリス・ウォーターズの「スローフード宣言――食べることは生きること」で述べられている「大地の知識人」。畑や牧場で、手間と時間をかけて命を育てている、そのような人が、東京にもいます。食材の背景にある「誰が・どこで・どんな思いで育てたか」という物語に触れることで、食べものが工業製品ではなく、人の手で育まれた「いのち」であると感じられるようになります。フィールドワークで実際に身体を動かし、食材の表情を観察し、生産者の生活に触れたあとに、そこで採れた食材を口にするときの「いとをしさ(インティマシー)」が、このクラスのキーになります。

文化人類学者でもあり哲学者でもあるアネマリー・モルは、「食べる――理論のためのレッスン」では、「食べる」という営みを「万華鏡のような関係性(共存関係)」のなかにあると言います。食べるとは、世界の一部を口に入れ、自分にする行為です。その背景には、経済や流通だけでなく、食べ物を育てている人の気配や自然のリズムといった多層的な関係が折り重なっています。そして口にすることにより自分の身体のコンディションや、地球環境にも影響してくる。食べることは、そうした緊張と親密さの入り混じる行為であるとも言えます。

この授業では、東京という都市で育まれた地元の食材に触れ、その食材や生産者との出会いを通じて、自分の暮らす場所との関係性を見つめなおしながら、一皿の料理を生み出していきます。

YES第2期「intimacy lessons」について

肌に触れる装い、身体に取り込む食、身を置く都市。わたしたちは、それらへのいとおしさを感じることができているでしょうか?そこにいとおしさを感じたいという気持ち。それらを考えることは、一体何を見出すことになるのでしょうか?

「民藝のインティマシー:『いとをしさ』をデザインする」を著した哲学者の鞍田崇は、インティマシーを「いとおしさ」ととらえ、「古語において『いとほし』を漢字で表記をする際に、愛情の『愛』ではなく、労働の『労』の字をあてている事例がある」ということに着目していました。労(ねぎら)う。労(いたわ)る。鞍田は、生病老死をも肯定し「その生涯に寄せられる慈しみの情愛」こそを、いとおしさと言います。

社会に応答しながらも、折り合いをつけるというよりも、社会そのものを前進させる。地球環境の限界と言われるプラネタリー・バウンダリーの時代において、矛盾を常に孕むことになるクリエーションに向き合うことで、クリエーションや生を肯定し直す(「Yurakucho Earth Summit」の略字であるYESには、ジレンマの肯定という意味合いが掛けられていました)。雲を掴むような話ではありますが、向かうべき方向感覚はそのように掴んでいます。

YESの第2期となる「intimacy lessons」。「fashion as narattive」「関係美食論」「いきつけ都市論」の3つのクラスにより構成され、それぞれの探求やクリエーションの成果は小冊子にまとめていく予定です。

プロジェクト詳細はこちら

開催概要

日程:2025年9月〜2026年1月/全9回
場所:nôl(東京都中央区日本橋馬喰町2-2-1 DDD Hotel 1F)*2回ほど、都内にてフィールドワークを行います
対象:10代(中学生以上) *20代前半まで相談可
定員:10名程度
参加費:無料

[主催]GAKU [協賛]三菱地所株式会社
[プログラム協力]nôl

講師


丹野貴士
1988年山形県生まれ 「ラ・ロシェル南青山」で石井義昭氏からフランス料理の基礎を学ぶ。 修行後、渡仏。「 Restaurant KEI」にて研鑽を積む。帰国後、銀座フレンチの「エスキス」、外苑前の「アビス」、 「ミシュランガイド東京2024」三つ星レストランでもある「レフェルヴェソンス」で素材を生かしたフランス料理を学ぶ。2021年4月 「Restaurant Takashi Tanno」のシェフに就任。その後、イートクリエーターに参画。2024年4月より「nôl」シェフに就任。

コーディネーター


松村ひなた(GAKU事務局)
東京育ち。事務局スタッフとして各授業のサポートを行う傍ら、外部ではレーベル「naru records」の運営や、ラジオステーション「Room 303」、音楽フェス「ishinoko」などに携わる。音楽と自然が好き。

プログラム

*原則、全てのプログラムに参加できることを条件としています

第1回 イントロトーク『「いとおしさ」から捉え直す衣食住』
2025年9月20日(土)15:00〜17:30
講師:鞍田崇(哲学者/明治大学理工学部 准教授)、熊井晃史(GAKU事務局長)

「intimacy lessons」の導入としてクラスの初回授業では、「民藝のインティマシー:『いとをしさ』をデザインする」の著書である哲学者・鞍田崇さんによるトークイベントを実施します。
*「intimacy lessons」の3クラス合同で開催します。
*この回では、一般の方のご参加も受け付けています。こちらからお申し込みください

第2回 食べものを「関係」として捉えるとは?
2025年9月28日(日)10:00〜12:00
講師:丹野貴士(nôl)

食べものを「関係」として捉えるとは?をテーマに、食べることを「関係を取り込む行為」として捉え、食べ物が私たちのもとに届き調理されまでの「関係」を紐解いて行きます。

第3回 リサーチ
10月5日(日)10:00〜12:00
講師:丹野貴士(nôl)

東京には、どんな食材が存在するのか。東京には昔からどんな名産品や伝統料理が存在するのか。どんな食材がどんな人たちの手で作られてきたのか。フィールドワークに臨むべく、リサーチをしっかり行って行きます。

第4回〜第5回 フィールドワーク
10月19日(日)10:00〜12:00
11月2日(日)10:00〜12:00
*都内遠方にてフィールドワークを実施する可能性が高いため、上記日程は全日確保をお願いします
講師:丹野貴士(nôl)

東京都内の畑や農園、製造所などを訪れ、生産の現場に触れます。土や生産工程に触れ、生産者の言葉に耳を傾け、命や食べ物を育む営みを体感し、食材の背景にある「手間」と「季節のリズム」を感じ取る体験を得ます。

第6回 リフレクション & リサーチ
11月16日(日)10:00〜12:00
講師:丹野貴士(nôl)

フィールドでの体験をもとに、課題や疑問、感じたことをシェフたちも交え、グループごとに話し合います。さらに、それらの食材が持つ可能性をどうしたら最大限に活かすことができるのか、地域に広めることができるのか、リサーチしていきます。

第7回 食材を選ぶ
12月21日(日)10:00〜12:00
講師:丹野貴士(nôl)

フィールドで出会った食材から一つ選び、自分の「関係性」を見つめ直していきます。誰にどんな思いで料理を届けたいか、一皿の料理に自分のストーリーを込めて形にしていきます。

第8回 調理・試食
2026年1月18日(日)10:00〜12:00
講師:丹野貴士(nôl)

シェフたちと共に考えたコンセプトを料理にしていきます。実際に調理するのはシェフですが、試食や改善を共に進めていきます。

第9回 授業内発表
2026年2026年1月25日(日)10:00〜12:00
講師:丹野貴士(nôl)

授業内で、最終発表を実施し、それぞれの料理に込められた思いやケアに関する発表を聞いたあと、皆で料理をいただきます。

*授業終了後には、「intimacy lessons」生徒の皆さんの作品が収録された活動記録冊子のお披露目イベントの開催を予定しています。
日程:2026年3月下旬ごろ
場所:有楽町エリア

授業外のサポートについて

GAKUでは授業の時間以外でも生徒の皆さんの学習や創作のサポートをしたいと考え、次のような運用をしています。

・自習室としてのGAKUの開放
毎週木曜日に、GAKUを無料の自習室として10代に開放しています。課題の制作や生徒同士の交流のためにも自由にご利用いただけます。詳しいスケジュール等はこちらやGAKUのSNSにてご確認ください。

・オープンチャットの運用
主に課題に関する授業主宰者からの連絡や質疑応答等のために、GAKU事務局を管理人として生徒及び講師限定のLINEオープンチャットを運用しています。生徒ご本人の参加を想定していますが、保護者の方が代理として参加いただくことも可能です(LINEオープンチャットは個人のIDや連絡先を公開せずに参加できる「チャット」機能です。なお、LINEオープンチャット安全・安心ガイドラインに沿って運用します)。

お申し込みの流れとご留意事項

1)お申し込み
こちらのPeatixページよりお申し込みください。
*Peatixサイトの仕様により、一部対応していないブラウザがございます。推奨環境については、こちらよりご確認ください。

2)面談日程調整
GAKU事務局より、営業日3日以内に「オンライン個人面談日程調整メール」をお送り致しますのでご対応ください。
*「オンライン個人面談日程調整メール」が届かない場合、迷惑メールフォルダに入っている、もしくはお申し込みが完了していない場合がございます。お手数ですが下記よりお問い合わせください。

3)オンライン面談
クラスの詳細説明やマッチングのためにオンライン個人面談(30分程度)を実施させていただきます。
*少人数制の長期にわたるプロジェクトであるため、ご受講にあたっての目線合わせを大切にしたいと考えています。
*できるだけ多くの10代への参加機会の創出を趣旨に、他クラスの受講状況やクラスに望む熱意等を鑑みて、お申し込みを頂いたとしても、ご希望に添えない場合があります。

4)確定
申込締切日から営業日3日以内に、「ご受講に関するご案内メール」をお送り致します。
*「ご受講に関するご案内メール」が届かない場合、迷惑メールフォルダに入っている場合がございます。お手数ですが下記よりお問い合わせください。

授業日程

2025年9月20日(土)15:00〜17:30 第1回 イントロダクション
2025年9月28日(日)10:00〜12:00 第2回 食べものを「関係」として捉えるとは?
2025年10月5日(日)10:00〜12:00 第3回 リサーチ
2025年10月19日(日)10:00〜12:00 第4回 フィールドワーク
2025年11月2日(日)10:00〜12:00 第5回 フィールドワーク
2025年11月16日(日)10:00〜12:00 第6回 リフレクション & リサーチ
2025年12月21日(日)10:00〜12:00 第7回 食材を選ぶ
2026年1月18日(日)10:00〜12:00 第8回 調理・試食
2026年1月25日(日)10:00〜12:00 第9回 授業内発表

クラスに関するお問い合わせ

GAKUではクラスのご見学を歓迎しています。お申し込みにあたって、「普段の様子が知りたい」「もう少し詳細を確認したい」など、何かありましたらお気軽にご連絡をください。事前のリアルないしZOOM面談や、クラスのご見学等をご案内致します。
GAKU事務局 松村ひなた
info@gaku.school

協賛


三菱地所株式会社

三菱地所株式会社は「まちづくりを通じた社会への貢献」を基本使命に掲げ、東京駅周辺を主とした丸の内・大手町・有楽町エリアをはじめ、不動産に関する幅広い事業を展開する総合ディベロッパーです。2020年以降は「丸の内NEXTステージ」として有楽町・常盤橋を重点エリアと位置づけ、“人・企業が集まり交わることで新たな「価値」を生み出す舞台”を作ることを目指しています。中でも、有楽町エリアは“街の輝きは人がつくる”というコンセプトのもと、「有楽町 Micro STARs Dev.」というプロジェクトを始動し、クリエイティブな人材が集まり、活躍する場・仕組みづくりを推進しています。
関連HP https://yurakucho-msd.com/

プロジェクト協力


nôl
開業以来、3年連続ミシュラン1つ星(現代風料理)を獲得する実験型キッチンスペース。
2024年には、東京に11店舗しかないグリーンスターを獲得。「Normalize」をテーマに、サステナブルな食材選び、フレンチベースの確かな技術、幅広いワインや日本酒のセレクトで、美食家から高い評価を受ける。
https://nol.jp/

メディアパートナー


RiCE
2016年10月に創刊した雑誌『RiCE』は、毎号一つの料理や飲み物をワンテーマで切り取り、プロの料理人から各分野の専門家、プロアマ問わずシーンを支えるプレーヤーたちの視点を通じて、食そのものとそこから派生するライフスタイルを「フードカルチャー」として捉えて紹介するメディアです。
https://www.rice.press/

授業へのお申し込みに関して

GAKUの授業への参加をご検討下さいまして、誠にありがとうございます。お申し込みにあたりましては、参加される生徒様の保護者の方による、参加へのご同意及び下記注意事項へのご承諾が必要となります。下記ご注意事項をご承諾いただいた上で、お申込みフォームへお進みください。

個人情報の取り扱いについて
お申し込み時にいただいた個人情報は、GAKUのプライバシーポリシーに基づき適正に管理し、授業一連の活動に関するGAKU及び授業主宰者からのご連絡、今後行うイベントの情報のお知らせ、その他これらの業務上必要な範囲でのみ利用致します。
※GAKUの個人情報保護方針(プライバシーポリシー)は、こちらをごらんください。
https://gaku.school/privacy/
※個人情報の訂正、削除等をご希望される場合には、下記のコンタクトフォームよりご連絡ください。
https://gaku.school/contact/

当日の記録写真や作品等について
当日の記録写真及び動画、作品などは、GAKU及び授業主宰者や開催協力・後援団体の業務 (ホームページやパンフレット等への掲載を含む)に使用させていただく場合があります。 また、授業の配信や記録動画の販売が行われる場合があります。なお、当日は、新聞やテレビ、インターネットサイトなどの取材が入り、授業の様子が報道されることがあります。氏名と顔が判別される動画像の同時掲載の際には、改めてご承諾をいただくようご連絡を致しますが、ご懸念の点がありましたら、お申し込みの備考欄やコンタクフォームより、お気軽にご連絡ください。
※今回の授業を通して完成した制作物は、10代のクリエーションの発信機会の向上及び有楽町エリアの魅力訴求を趣旨に、三菱地所株式会社及び三菱地所株式会社のグループ会社が所管する、YoutubeやHP等のWEB媒体、SNS、メールマガジン、リリース、デジタルサイネージ等への掲載、展示スペースでの展開等の可能性があることをあらかじめご了承ください。

キャンセルについて
申し込みキャンセルの場合は、必ず事前にGAKU事務局(info@gaku.school)までご連絡ください。

ハラスメントポリシー
GAKUは、すべての生徒・職員、ファシリテーター等を含む講師として関わるクリエイターや専門家等が個人として尊重され、お互いに信頼しあって学び、指導あたることができる環境をつくり、これを維持していくことが何よりも重要だと考えます。そのためハラスメントポリシーを定めています。
https://drive.google.com/file/d/1PbUwfGL-1I6VmlTnjVo3chpwVBsujcPX/view?usp=sharing

承諾をした上で、申し込み手続きを進める

トピックス

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