- 文学
越境文学サロン(第2期)
by GAKU
2026年7月14日(火)〜2026年11月17日(火) / 10代(中学生以上)〜20代前半
はじめに
母語ではない言語で書かれた文学作品は、越境文学と呼ばれています。文学とは、人が生み出すもの。そうせざるを得なかった、或いは、そう選ばれた、越境というスタイルによって、その当然のことが一層迫ってくる感覚にもなります。国を越え、またがりながら言葉を紡ぐ。そこに、その人がいる、いた。そういうことが、文学足らしめているし、その生きられた経験というものが文学性を帯びているとも思います。
一方で、文学そのものが、越境性を宿しているとも言えます。なぜなら、国や時代を越えて、翻訳や流通などを経て読み継がれていくものだからです。そして、生活人、仕事人、趣味人、子ども、親、部下、上司…と、様々な立場を往来し、ときにその狭間に立つ、私達そのものも本来、越境性を帯びている存在です。
「越境文学サロン」は、そういった文学の越境性や私達自身の越境性に着目し、読書体験を深め広めていくための機会です。気軽に、肩肘張らずに、書籍の感想とともに、それぞれの越境性も持ち寄りながら、時間を共に過ごしていきます。最終的には、越境性をテーマとした作品集を参加者の皆さんと制作します。
昨年度のクラスはこちら
メッセージ
誰の中にも、何らかの「越境性」はあると思う。大切なのは、その越境性を自分の中でどう受け止めるか。「みんなと違う」という感覚を、欠けているものではなく、自分らしさとして捉えてみること。「どうして自分はこんなに変なんだろう」という思いを、少しずつ「私は私でよかった」と受け入れていくこと。
そこに、文学の力がある。
文学は、誰かを簡単に否定したり切り捨てたりしない。むしろ、さまざまな立場や視点を描き、「普通」から外れた存在にこそ光を当てる。だからこそ私たちは、文学の中に受容や救いを見つけ、心を癒されるのかもしれない。
今年も、その小さな魔法を一緒に味わってみませんか。
ーメイン講師 アレクサンドラ・プリマック
開催概要
期間:2026年7月14日〜11月17日
時間:18:00〜20:00
会場:目白庭園「赤鳥庵」(東京都豊島区目白3-20-18)
対象:10代から20代前半
*全日程の参加が難しい場合は、Peatixフォームの備考欄にてお知らせください
定員:15名程度
参加費:無料
*課題図書の購入はご自身でご負担ください
申込締切:2026年7月4日(土)
講師:アレクサンドラ・プリマック
ファシリテーター:松村ひなた(GAKU)
[主催]GAKU
[共催]目白庭園パークマネジメント共同事業体
[後援]豊島区
プログラム
第1回:文学を読むとはなにか
日時:7月14日(火)18:00〜20:00
21世紀において、なぜ文学を読むのか。「越境文学」とはどのようなものか。
文学作品の読み方や解釈の方法、構造や技法について学びながら、読書をゲームのように楽しむ視点を探ります。
第2回:多言語で紡がれた詩
日時:7月24日(金)18:00〜20:00 ※この日のみ金曜日開催
ゲスト講師: Jacky Yuen (阮文略)
二つの言語で詩を創作する詩人、Jacky Yuen(阮文略)を迎えた詩のワークショップ。
対話や朗読を通して、翻訳と言語の境界について考え、後半では参加者自身も詩を創作します。
第3回:越境文学を読み解く
日時:9月1日(火)18:00〜20:00
ゲスト講師:Evan Chaloupka
アメリカ研究のフルブライト講師の Evan Chaloupka とともに、日本文学に影響を与えたアメリカ文学作品を読み込みます。レクチャーや質疑応答、ディスカッションを通して、多様な視点から文学を読み解く方法を学びます。
※フルブライトプログラムは、アメリカ政府が支援する国際教育交流プログラム。研究者や教育者、アーティストなどが国境を越えて学び合うことを目的としている。
第4回:越境文学を対話する
日時:9月29日(火)18:00〜20:00
第三回で扱った作品と関連性のある日本文学を題材に、参加者同士でディスカッションを実施。異なる解釈を共有しながら、比較的に文学を読む視点を深めていきます。
第5回:詩を分解する
日時:10月13日(火)18:00〜20:00
参加者それぞれが詩を持ち寄り、その魅力を分析・発表するワークショップ。まず詩を朗読したうえで、なぜその作品が優れていると思うのかを説明し、リズム、韻、比喩、構成などの文学的技法を実際に読み解いていきます。日本の教育ではあまり行われない、「作品を根拠をもって分析し、自分の言葉で批評する」実践的なトレーニングです。
第6回:自分の越境性を綴る
日時:11月17日(火)18:00〜20:00
文学の構成を理解し、様々なジャンルに触れ、自分に相応しい表現の仕方を見つけてから、全員で作品集を作ります。エッセイ、ショートストーリー、俳文、詩など、好きなジャンルを選んで一人一作品執筆し、出来上がった作品集を販売します。作家としての本物の体験になるでしょう。
メイン講師

アレクサンドラ・プリマック(Alexandra Priimak)
翻訳者、記者、詩人。『Tokyo Poetry Journal』編集アシスタント。
文芸誌『ROAR: Resistance and Opposition Arts Review』にて翻訳を担当。翻訳は『現代詩手帖』『みらいらん』などに掲載。詩および批評は『Tokyo Poetry Journal』、『The Japan Times』(日本)、『Novy Mir』『Articulation』(ロシア)などに掲載。
白水社にてコラム「『あなたへ』と『あなたから』のあわいで」を連載。
往復書簡 「あなたへ」と「あなたから」のあわいで 高柳聡子/アレクサンドラ・プリマック
https://webfrance.hakusuisha.co.jp/categories/1092
ゲスト講師

ジャッキー・マンルク・ユエン(Jacky Yuen/阮文略)
ジャッキー・マンルク・ユエンは、香港中文大学で生化学の博士号を取得し、かつてトゥル詩社の会長を務めた。彼は『種の形成』を含む7冊の詩集を著している。香港芸術発展賞(ヤングアーティスト部門)やモーティエ詩賞など、複数の賞を受賞している。
https://ipnhk.org/jacky-man-leuk-yuen/

エヴァン・チャロプカ(Evan Chaloupka)
エヴァン・チャロプカは、津田塾大学および東京大学でアメリカ研究のフルブライト講師を務めている。彼の近刊書『Engaging Minds: Cognitive Disability and American Storytelling』(テネシー大学出版)は、2026年秋に刊行予定である。障害、ナラティブ理論、アメリカ文学および文化に関する彼の研究は、『Literature and Medicine』、『The Journal of Literary and Cultural Disability Studies』、『The Journal of Narrative Theory』などに掲載されている。これまでに、ペンシルベニア大学、フランクリン大学、レイク・エリー・カレッジなど、アメリカ国内のさまざまな教育機関で教員を務めてきた。
ファシリテーター

松村ひなた
GAKU事務局スタッフとして各授業のサポートを行う傍ら、イベント「shibuya slow stream」のキュレーターを務めるほか、レーベル「naru records」、新宿に位置するコミュニティラジオ「Room 303」、音楽フェス「ishinoko」などの運営にも携わる。音楽と自然が好き。
会場

目白庭園「赤鳥庵」
目白庭園は、自然に触れながら文化を育む場としての活用が期待され、平成2年11月に、伝統的な技と匠を結集して建設されました。「赤鳥庵」は、大正7年に鈴木三重吉によってこの地で創刊された子どものための文芸雑誌「赤い鳥」にちなんで名付けられた、木造瓦葺き平屋建ての数寄屋建築です。鈴木三重吉は、夏目漱石に師事し、主宰した「赤い鳥」や、推し進めた「綴方教育」等の活動により、日本の児童文学の父と評価されています。鈴木の最後の著作である「綴方読本」では、「単なる文学上の表現を練習するための学課ではない。私は綴方を、人そのものを作りととのえる『人間教育』の一分課として取り扱っているのである」と強調しています。「越境文学サロン」は、それらの歴史や活動にインスピレーションを受けて発足されました。
昨年度の作品集を販売します

昨年開催した同クラス「越境文学サロン」に参加した生徒11名が「越境性」をテーマに執筆した詩や散文作品が掲載された作品集を授業開講日に目白庭園「赤鳥庵」にて販売します。ぜひクラスの見学がてら、会場にてお求めください。
作品集の詳細や販売書店に関する情報はこちら
授業日程
第1回:2026年7月14日(火)18:00〜20:00
第2回:2026年7月24日(金)18:00〜20:00
第3回:2026年9月1日(火)18:00〜20:00
第4回:2026年9月29日(火)18:00〜20:00
第5回:2026年10月6日(火)18:00〜20:00
第6回:2025年11月17日(火)18:00〜20:00
授業外のサポートについて
GAKUでは授業の時間以外でも生徒の皆さんの学習や創作のサポートをしたいと考え、次のような運用をしています。
・自習室としてのGAKUの開放
毎週木曜日に、GAKUを無料の自習室として10代に開放しています。課題の制作や生徒同士の交流のためにも自由にご利用いただけます。詳しいスケジュール等はこちらやGAKUのSNSにてご確認ください。
・オープンチャットの運用
主に課題に関する授業主宰者からの連絡や質疑応答等のために、GAKU事務局を管理人として生徒及び講師限定のLINEオープンチャットを運用しています。生徒ご本人の参加を想定していますが、保護者の方が代理として参加いただくことも可能です(LINEオープンチャットは個人のIDや連絡先を公開せずに参加できる「チャット」機能です。なお、LINEオープンチャット安全・安心ガイドラインに沿って運用します)。
お申し込みの流れとご留意事項
1)お申し込み
こちらのPeatixページよりお申し込みください。
*Peatixサイトの仕様により、一部対応していないブラウザがございます。推奨環境については、こちらよりご確認ください。
2)面談日程調整
GAKU事務局より、営業日3日以内に「オンライン個人面談日程調整メール」をお送り致しますのでご対応ください。
*「オンライン個人面談日程調整メール」が届かない場合、迷惑メールフォルダに入っている、もしくはお申し込みが完了していない場合がございます。お手数ですが下記よりお問い合わせください。
3)オンライン面談
クラスの詳細説明やマッチングのためにオンライン個人面談(30分程度)を実施させていただきます。
*少人数制の長期にわたるプロジェクトであるため、ご受講にあたっての目線合わせを大切にしたいと考えています。
*できるだけ多くの10代への参加機会の創出を趣旨に、他クラスの受講状況やクラスに望む熱意等を鑑みて、お申し込みを頂いたとしても、ご希望に添えない場合があります。
4)その後のご案内
定員に達したあとも、キャンセルが発生した場合、順次受講のご案内させていただきます。発生しなかった場合、速やかにその旨をご案内させていただきます。
クラスに関するお問い合わせ
GAKUではクラスのご見学を歓迎しています。お申し込みにあたって、「普段の様子が知りたい」「もう少し詳細を確認したい」など、何かありましたらお気軽にご連絡をください。事前のリアルないしZOOM面談や、クラスのご見学等をご案内致します。
GAKU事務局 松村ひなた
info@gaku.school
授業へのお申し込みに関して
授業へのお申し込みに関して
GAKUの授業への参加をご検討下さいまして、誠にありがとうございます。お申し込みにあたりましては、参加される生徒様の保護者の方による、参加へのご同意及び下記注意事項へのご承諾が必要となります。下記ご注意事項をご承諾いただいた上で、お申込みフォームへお進みください。
個人情報の取り扱いについて
お申し込み時にいただいた個人情報は、GAKUのプライバシーポリシーに基づき適正に管理し、授業一連の活動に関するGAKU及び授業主宰者からのご連絡、今後行うイベントの情報のお知らせ、その他これらの業務上必要な範囲でのみ利用致します。
※GAKUの個人情報保護方針(プライバシーポリシー)は、こちらをごらんください。
https://gaku.school/privacy/
※個人情報の訂正、削除等をご希望される場合には、下記のコンタクトフォームよりご連絡ください。
https://gaku.school/contact/
当日の記録写真や作品等について
当日の記録写真及び動画、作品などは、GAKU及び授業主宰者や開催協力・後援団体の業務 (ホームページやパンフレット等への掲載を含む)に使用させていただく場合があります。 また、授業の配信や記録動画の販売が行われる場合があります。なお、当日は、新聞やテレビ、インターネットサイトなどの取材が入り、授業の様子が報道されることがあります。氏名と顔が判別される動画像の同時掲載の際には、改めてご承諾をいただくようご連絡を致しますが、ご懸念の点がありましたら、お申し込みの備考欄やコンタクフォームより、お気軽にご連絡ください。
キャンセルについて
申し込みキャンセルの場合は、必ず事前にご連絡ください。また、病気や怪我等やむおえない場合のキャンセルに関しては、その限りではありませんのでご相談ください。授業の動画データの共有等も行っていますのでお気軽にご相談ください。
ハラスメントポリシー
GAKUは、すべての生徒・職員、ファシリテーター等を含む講師として関わるクリエイターや専門家等が個人として尊重され、お互いに信頼しあって学び、指導あたることができる環境をつくり、これを維持していくことが何よりも重要だと考えます。そのためハラスメントポリシーを定めています。
https://drive.google.com/file/d/1owV1zpyIA8g2H_tgfeJsScJRNDYIWyTE/view?usp=sharing
承諾をした上で、申し込み手続きを進める


